Pythonのエコシステムがいつのまにかすごいことになっていた件

今頃気づきましたが、Pythonの全能感はハンパないですね。
まず、数値計算ライブラリや統計解析ライブラリが充実している。
行列演算も、連立方程式も解ける。大学のレポートくらいだったら、余裕で用を為すんだろう。
また、パっと思いつくようなグラフはMatplotlibというライブラリでかけることがわかる。
MatplotlibはTeX形式の数式までレンダリングしてくれるんですね。
「科学技術計算のために Python を始めよう。」
OpenCVは公式でPythonをサポートしている。
また、Rasberry PiのRaspbianにもPython入っている。
GPIOのサンプルはCじゃなくて、Pythonがいの一番に載っているし。
Qtも使えるのでクロスプラットフォームなGUIアプリも作れる。ここで、ひとつ問題は、PyQt,PySideと2つのにたようなパッケージがあること。ライセンス的には規制がユルいPySideを使うのが良い。でも、利用実績でみるとPyQtのほうが上な感じですね。anacondaはPyQtがバンドルされている。どっちにしたものか。
また、開発環境もすごいですね。まず、IPython notebook。IPython notebookとは、Pythonのインタラクティブシェルである・・・っていうと、PerlでもRubyでもそんなのあるじゃん。と、思う人もいるかもしれない。しかし、IPythonのすごいところは、その表現力です。ブラウザでの表示に対応しているので、matplotlibなどで作った画像をinline表示することができる。さらにすごいのは、スライダーなどのアイコンを1行くらいかけばポンと置けて、使えるということ。数式も書ける。
また、IPythonのログはnotebookとして、読み書きができるし、nbviewerというしかけを使って簡単に公開することもできる。
むー、今後はとりあえず「Pythonでできないか?」を考えてからいろいろなインプリを考えるのがよさそうですね。
この状況だと、米国の大学で一発目に習う言語がPythonだってのも頷けますね。Pythonの使いかたさえマスターすれば、研究でなにかプログラム作らなくちゃいけない時もたいていはPythonのライブラリ習得すれば作れちゃう
ここまで書いてきたPythonと、ライブラリ、IPythonなどはすべてanacondaというディストリビューションをインストールするだけで入ってしまう。インストールはとても、簡単!
Windowsも(機種によっては)タダ。anacondaもタダ。良い時代になったのですね。逆にいうと、世界中の人がこの恩恵の預かっているわけです。取り残されてはなんねぇですね。