iPhone3GSのファーストインプレ

iPhone3GSを買ってしまいました。買ってから2週間たったので思ったことをつらつらとあんまり専門用語を使わないで書いてみることにします。
まず、買ってすぐ使えたことにびっくり。普通のケータイは分厚いマニュアルが付いてきますが、iPhoneにはちょっとした使い方の冊子のみ。それでもすぐに操作に慣れたのは意外でした。
また、画面が綺麗なのです。iPhoneの画素数は480×320と、現在の日本のケータイからすると決して高解像度ではないのですが、アンチエリアシング処理により、それ以上の精細さを感じます。また、ソフトもiPhoneの画面サイズに最適化して作っているというのも精細さを感じる理由でしょう。この点、日本のケータイアプリは汎用性を持たせるために未だにQVGA(320×240)の画像サイズのものが多いのです・・・。また、操作はドラッグとフリックにより画面がスクロールさせる場合が多いのですが、この画面がスムーススクロールする様は、一種の快楽だと思います。
タッチパネルの操作性が予想をはるかに超えて良い点にびっくり。今までiPhoneを敬遠していたのは、タッチパネルでメールを打つということがどうもタッチミスとかあって使えないという偏見があったからでした。ですが、これは細かな工夫がされていて、横向きの場合、biblioのハードキーボードとほとんど遜色ないくらいの速度で打てます。
また、細かいことだけども、なにやっててもiPodの音楽に影響がないこと。音楽を扱うソフトは別だけどもそれ以外のソフトでどんな操作をしようとも、今のところiPodの音楽がブツブツ切れる。なんて事はなかったです。恐らく、iPodの再生部分は専用のDSPに処理を任せてるのかな?実装としてはそんなに難しくないだろうけど、この心配りはエラい!
いろいろと書いたけど、とにかく、基本コンセプトとハードとソフトのベースがブレなく作りこまれている・・・ように思えるのです。これがiPhoneの一番すごいところだと思います。コンセプトと実装の一体感がアップルのCEOであるスティーブ・ジョブズのカリスマ性によって成り立っている・・・のかどうかは知らないけど、先述のbiblioと比べてしまうと、この点が今の日本のものづくりで決定的に弱い点なのだろうと思います。